時間切れだね
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大人と子供一作
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」
mixiのレビューにも書きましたがこちらでも紹介させていただきます。
僕は個人的には日本映画史に残していいくらいの秀作だと思います。
軽くネタバレするかもしれません。見たいな。とか思ってる人は飛ばしてください。
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臼井儀人原作のTVアニメの、2001年公開の劇場版第9作。
突如出現したテーマパーク「20世紀博」で、大人たちは現実の生活を投げ出し、童心にかえって楽しんでいた。だがその裏には、絶望の21世紀を捨て、希望に満ち溢れていた20世紀を永遠に存続させようとする、秘密結社イエスタデイ・ワンスモアの計画があった。このままずっと20世紀が続くかに思えたその時、未来を守り、21世紀を生きるため、しんのすけが立ち上がる。
だいたいのストーリーは以上の通りですが、僕が唸ったのは背景やBGMです。とにかく背景の描き方が上手い。とくに夕暮れの街の背景は誰もが懐かしい気持ちにさせられると思います。その背景に合わせたBGMも良いです。BGMといえばこの作品の一番の見所と言っていいのではないでしょうか、しんちゃんがタワーを駆け上るシーンのBGMは最高です。あのシーンは当時革命的な視点だったようです。ホントにアニメだから出来る撮り方です。
他にもヒロシの回想シーンは世のお父さんの半分は涙するんではないでしょうか。切ないBGMと働くお父さんの気持ちを如実に表しているシーンです。ここも良いです。
そして注目すべきはもう一つ。
この作品、名言の宝庫です。
あえてココには書きませんが僕はヒロシとしんちゃんの言葉に何度も泣かされました。一言一言が深いんです。考えさせられます。
印象的だったのはイエスタデイ・ワンスモアのリーダーであるケンとチャコがどうしても憎めなかったところですね。彼らの考えに賛同できる部分もあったからです。特にケンの行動や言葉にはっとさせられました。
この作品のメインテーマは未来と過去ですが、作品の中で大きく取り上げられているのは主に過去です。
この作品の後ですが、ALWAYSという映画が流行りました。あの作品は「昭和はいい時代だった」と思わせる作品ですが、こちらも一見そう見えるんです。そう見えるんですが違うんです。
未来とは誰にも見えません。わかりません。だから映像として表現できないんです。だから作品の中にも出てきません。描けないのですから当たり前です。しかし、子供たちの未来ほど大切なものはありません。この作品が主張したかったのはそういうところだったのではないでしょうか。
長々と書きましたのでそろそろ引っ込みたいと思います。
最後にひとこと。
親子で見てください。涙が出たら、なぜ涙が出たのか子供に教えてあげてください。
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